新人の頃、受け持ち患児の母親に

「あなたのように笑いもせず、

淡々と仕事をしている人には

親の気持ちはわからない！」と

言われました。

私は、小さな命を前に

絶対にミスをしてはいけないと

緊張して真剣に

また、テキパキとさっそうと動く先輩ナースに憧れ、

真似てテキパキと動こうと意識していました。

その姿が、

冷たい・淡々としていると見えたのでしょう。

同期の仲間からも

仕事中の私の顔は怖いよ…と

指摘されていました。

母親の言葉に

私の中のスイッチが入りました。

自分の事しか考えていなかったことに

気づきました。

必死に笑顔の練習をし、

振る舞いを意識し、

先輩や同期からも

雰囲気が変わったと言われるように。

ご両親も心を開いてくださりました。

この時、社会に出て

自分のしぐさが振る舞いが

相手にどんな印象を与えるのかって

痛感しました。

思いがあっても、

その表現方法が違っていては

逆に相手を傷つけてしまう。

それ以来、いつも意識してきました。

今は、

医療接遇講師として伝える立場です。

忙しい看護師

バタバタ素早く、早口で、何かをしながら対応する…

つい忙しさが振る舞いに表れてしまいがち。

忙しさは

患者さんご家族には関係ありませんね。

相手の心情を察すると、

自然と振る舞いは変わります。